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amrskJPNのメモ帳

あおむらさき(amrskJPN)による作詞作曲と音楽に関するメモ帳です

実例紹介7「雨はCadd9」

こんばんはamrskJPN(あおむらさき)です。
今回は「雨はCadd9」という曲の話をします。

www.youtube.com「雨はCadd9」/amrskJPN

天気予報のとおり雨は降っている
窓に向かって一日中音を拾う
そんな日もある
そんな日もある

向き合うことはたやすいだろう
なんでも心動かすだろう
分け合うことは難しい

雨はCadd9のコード鳴らして
バーブの効いたバラードになっていく
とくに思い出すこともない
とくに思い出すこともない

雨ソングを作るにあたって
「雨ソングを作るぞ!」と気合を入れて詞を考え始めたものの、
何をとっかかりにしたらよいのか分かりませんでした。
雨の何を描写したいのか?雨はメインの被写体なのか?それとも
背景に降っていて何かストーリーがあるのか?分からない。
・・・「雨ソング」という気合だけが空回りしているのです。

そこで「雨」をモチーフにしたヒット曲の詞を眺めてみることに
しました。やはり切ない描写やストーリーがしっかりとある。
「私とあなた」の背景に雨があることが多いのです。
雨をきっかけに何かを思い出すような詞もあった気がします。
そのとき「私は特に思い出すこともないよなあ」と思ってしまった。
それがそのまま「とくに思い出すこともない」になりました。

そこからは早かったです。私のことをそのまま詞にすればよい。
天気予報をチェックするのが好きで、雨の日はそうやって始まる。
「雨ソングを作ろう」と思ったある日のことをめずらしくDX100の
伴奏とともに形にしようと決めました。

雨は何か?
「とくに思い出すこともない」をとりあえず置いておいて
(なんか最後にもっていけそうな予感はありました)
サビ頭はどうしよう・・・と詞先にはめずらしくDX100のぽろぽろ
した音を鳴らしながらことばを探していたと思います。
音を鳴らしながらメロディではなく詞を考える
そうだ私にとって雨は何だろう?と考えたとき「たぶんCかEのadd9」
というのを鍵盤を弾きながら見つけました。そして厳密に鳴らすと
Eadd9はちょっと晴れている。これはCadd9です。
「雨はCadd9」・・・よっしゃこれがタイトルでサビだ。
「今から作ろうとしている曲はたぶんこんな感じだ」を詞にします。

雨はCadd9のコード鳴らして
バーブの効いたバラードになっていく
とくに思い出すこともない
とくに思い出すこともない

自分の「何もなさ」を生かす
Bメロの詞は「よく出てきたなあ」とちょっと得意気な反面
うっわあ虚しいなあ・・・と思ったりもします。

向き合うことはたやすいだろう
なんでも心動かすだろう
分け合うことは難しい

雨に1人で向き合うことはたやすいのです。1人だから。
しかし雨を分け合うことは1人ではできない・・・それがどのような
シチュエーションであれ私には分からないことです。
「降ってきたね」と傘に入る2人もあるでしょう。
カフェから窓の外を見て「雨だね」とぽつり話す2人も。
雨の中別れ話をする(まさにヒット曲のような)2人でさえも
「雨を分け合っている」ように思えてしまうのです。

私の場合は字数をあまり考えずに詞を作ってメロディにまかせます。
今回はずっとDX100を弾いていたので「間」の埋め方も比較的
悩みません(よくあるピアノバラードの作り方だからです)
「なんか詞が足りないけどまあいいか」と音でつなげたらOKです。

伴奏録音の難しさ
久しぶりにリアルタイムで鍵盤を弾いて録音することの難しさを
しみじみと感じました。ただバッキングを弾くだけ(それ以上の
ことはできません)なのに相当な緊張感が走ります。
結局通しで弾くことはどうしてもできずに重ねて録音しました・・・
今回はドラムと右側で鳴るシーケンスフレーズ以外の音はすべて
DX100の手弾きです。バイオリンのような音でちょくちょく合いの手を
入れています。こっそりと後半にシンセベースも鳴っています。
FM音源の謎の倍音(?)がたっぷりある感じはとても便利!空間が
ぽろぽろ(ぼろぼろ)バッキングでもちゃんと埋まるのです。

以上で実例紹介7「雨はCadd9」を終わります。
自分なりの「雨ソング」ができたかなあと思っています。
トーリーであったり「何か素敵な曲(詞)」を作る必要がないので
あれば「自分のありのまま・そのまま」を材料にしていくのは
とてもやりやすくて実にリアルなものになるのではないでしょうか。
ここまでお読みくださってありがとうございます。

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カバーとコラボレーション

YouTubeを眺めているといろいろな人がコラボレーションを
しているのを目にします。詞・曲・アレンジ・Vocal・・・
自由なやりとりから生まれる作品は本当に素敵です。

なんと先日私の曲「KAMOGAWA」をInstrumentalカバーして
くださった方がいてとても驚きました!
いつも素晴らしい作品を制作していらっしゃるのでファン心理で
いたところを突然のサプライズです。

カバーはとんでもなく労力が必要だと思うのです。
私は「曲を覚える」ことがとても苦手でカラオケはいつも
うろ覚え・・・細かいメロディの違いを覚えきれないままです。
プロの曲ならまだしも私の曲を把握してブラッシュアップ
させてくださったのは本当にすごいことだなあと思います。

よいコラボレーションも聴きました。詞とVocalとアレンジを
お一方で、曲を別の方という分業です。詞が先にあったそうで、
それに別の方が曲をつけてそのメロディを覚えてアレンジを行い
Vocalを録る・・・というのはとても難易度の高いことです。
「他の人が作ったメロディを覚える」コラボレーションを
したことがないので(緊張というか上手くできなさそう)
これは勉強のためにどなたかに依頼してみたいなあ・・・なんて
思ったりしています。でもやはり相当緊張しそうです!

学生時代私がいさせてもらった女子バンドでオリジナルを
作っていました。すべて私が作ってデモCDと楽譜(簡易的なもの)
をメンバーに配っていましたが、あんなめちゃくちゃな楽譜と
デモでよく皆かたちにしてくれたなあと今さら驚いています。
ドラムは適当(あとは好きに叩いてね)ギターはコードネームのみ。
ベースは少しこだわりがあったので楽譜にしていましたが・・・
楽器の原理もよく知らず鍵盤の頭で作ったベースパートをよく弾いて
くれたなあ・・・Vocalはあまりできのよくない詞を「顔」として
引き受けてくれて・・・私は下手Key&Choで引っ込んでました。

バンドでもDTMでも「誰かと一緒に作品を作る」ことはとても
難しいことであり、それゆえ大きな経験(1人で完結しているとき
とは違う手応え)となるのだと思います。
今回は「自分の曲が他の人によってリアレンジされる」ことに
よってそりゃもうレベルの違いであるとか(オリジナルのしょぼさ!)
異なる感覚(その人のカラー)の上に同じメロディがのる不思議さ
を感じることができたなあと思っています。